10.8
今日は、安倍峠を通って梅ケ島温泉へ向かうのだが・・・。R52号から分かれて安
倍峠方面へ入ると、「峠から先の静岡側は通行止め」、の表示が。温泉までは行ける
のか、少なくとも、峠までは行けるような表現です。理由はないし、ダメな箇所はど
こなんだ・・・・・・。んん、峠まで行ってみてみることにして、ダメだったら温泉
は諦めて戻ることにしました。途中、地元の人に聞くが通行止めしか判らない。途中
からは雨。高度がどんどん上がっていく。何カ所かで道路拡張工事をしていて、温泉
まで行けるのか聞いてみたのだが、「温泉にはいけない。峠から先は通行止め」とま
では、教えてくれるのだが、道路状況は結局、だれも知らなかった。「ここから先
は、きょうはだれも行っていない」。最後の工事現場だった。もう、だれとも会わな
いかもしれない。その先は、断崖に刻みつけるように、急勾配のつづら折れの道とな
りさらに高度をどんどんかせいでいった。山々が眼下に広がって、だれもいない山深
い美しいパノラマ山岳路となった。雨が止んで、幾つもの重なる山々の上に富士山が
見えてきて、幻想的な風景をみせてくれたのです。
安倍峠の少し手前で
峠には、通行止めゲートがあった。「路肩崩壊のため通行止め」と書いてあり、温泉
までは、行けないということです。この先どんな風景があるのだろうか?
明るいうちに、峠まで戻ってくることを考えて、4kmだけ下ってみることにしまし
た。しかし、崩壊現場は、現れず、ここまでくると、梅ヶ島温泉までは5kmほどだ
し、路肩崩壊という表現もよく考えてみると、自転車は通れるかもしれない。峠への
戻りは暗くなるのを覚悟してさらに下ることにした。鯉ヶ滝を通過してから、崩壊現
場は現れた。何カ所かあったが自転車は通過できた。しかし、もっと驚いたのは、何
十mにわたって、路面自体が波をうってうねうねと陥没している。これで車は通れな
いし、復旧もたいへんそうだ。温泉側の通行止めゲートが見えてきて、ほっと一息。
4時間、人に会わなかったこの道は、美しい山岳路でした。
安倍峠からの下り
路肩崩壊の後には、路面陥没が
梅ケ島温泉は、豊富な湯量で緊張していた身も心もあたたまる。やわらかいぬくもり
がうれしいです。一部白くなっている木の湯船からあふれて流れ続けている、かすか
にイオウ味の温泉だった。下部温泉は無味無臭でしたが。温泉に、夕食は栗ごはん、
しかさし、そしてコタツも用意してあって・・・ゆっくり休みました。
梅ケ島温泉
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