津軽海峡の旅 函館・下北半島 5日目 恐山

(薬研温泉→恐山→むつ市)


 ハイキング&トレンクル 44.9 km


薬研渓流遊歩道の散策に出かけた。吊橋(乙女橋)を渡ると、遊歩道には森林鉄道の軌道
が残っており、映画「飢餓海峡」に出てきた森林鉄道を思い出しながら、歩いて行くと真
っ暗なトンネルが見えてきた。薬研荘のおかみさんに、熊出没の可能性は少しは有ると言
われていたので熊鈴を鳴らしながら歩いて来たけど、まさか真っ暗のトンネルの中にはい
ないだろうな。ちょっとした冒険気分でトンネルを抜けた。このトンネルは中央で曲がっ
ているので、真っ暗、手掘りでしたね。たっぷりと森林浴して、なかなか楽しい薬研渓流
の遊歩道でした。


 薬研渓流

 

 乙女橋 




 薬研渓流遊歩道の森林鉄道軌道跡




 入口側

 中で曲がり向こう側出口は見えない


 

 出口側


 大畑ビバ施業実験林


奥薬研レストハウスで休憩。ここには夫婦かっぱの湯と言う有料の温泉が有るのですが、
、朝、薬研荘の温泉に入ったばかりだし、足湯だけにして、コーヒーで一服してから走り
出した。でも、強い雨となりレインウェアを着て、リアバックにも雨カバーをかけて完全
な雨装備にして、恐山への道「あすなろライン」をなんとか上がって行く。一台の自転車
が声を掛けて追い抜き、外輪山のピークを超え下り始めるころ天候は急速に回復、空と山
と湖の美しい景色が広がってきた。

 

 奥薬研レストハウスで休憩 あ~あったけ~ 足だけだけど


 

恐山への「あすなろライン」はヘトヘトながら上がって行く。薬研荘のおかみさんによる
と、熊が横断しているのを何度か見かけたことが有る、と言うので、熊鈴は付けたまま。

硫黄泉や火山ガスが立ちこめてくると、目の前には美しい宇曽利山湖が見えてきました。




 恐山 宇曽利山湖




 宇曽利山湖 赤い橋が「三途の川に架かる橋」。まあ、美しいこと。


食処で腹ごしらえをして、「死後に訪れる場所」と言う恐山へ入った。さっき、ぼくを追
い抜いて行った自転車の青年もいて、日本一周中とのことでした。



 恐山 無間地獄の岩場




風車が音を立てて回転していて、雨の夕方に来たら"あの世"へ足を踏み入れる道に思えそ
うな異様な雰囲気が感じられます。


 [拡大]










 
極楽浜(宇曽利湖)にはエメラルドグリーンの湖面と空と山の美しい風景が広がり、極楽
浄土の美しさでしょうか。


 いい雰囲気の恐山温泉

 境内に湧いている恐山温泉は床も浴槽も木造で、ああいい湯だな




 こちらは両方とも女湯小屋





むつ市へ下るにはいったん外輪山を上って行く。あまりにも上り傾斜がすごくて、押して
上がり、下りもまたすごくて、ブレーキの効きが悪いトレンクルのレバーをしっかり握り
続けるなんて、なんてたいへんなんだ。


宿はむつグランドホテル。斗南温泉「美人の湯」に入った。

火山ガスが噴出する岩肌は地獄に、白砂の浜は極楽になぞらえられた不思議な恐山の世界
からこの世に戻って、また温泉に入って、不思議と心がやすらいだ夜になりました。

 むつグランドホテルの部屋から恐山

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