高峰高原 菅平高原2 

浅間山


朝起きると、高峰高原ホテル駐車場前には、見通しのよい佐久平方面の風景が広が
って、富士山も見えて、浅間山登山絶好のひよりになっている。帰らないで、浅間
山へ行ってみようみたいに語りかけてくる風景なのです。脚に不安があるけど、こ
んな好条件に恵まれることはなかなか無いと思いますので、再決心し、行くことに
しました。





車坂峠からは、表コースを登り、草すべりコースを行き、帰りは中コースから下っ
てくることにして、ゆるやかな坂を、車坂山に向けて登り始めると、すぐ視界が開
けて、高峰高原ホテル、その向こうには、明日 自転車PACIFIC18で行く湯の丸高峰
林道が左斜め上方向に走って行くのが見えた。そして、右下には、夏は営業してい
ないスキー場のホテルが見え、開放感のある高峰高原が広がっていた。

背後に高峰山や四阿山が望めるようになり、







 赤ゾレの頭というピークに来て、初めて噴煙を上げる
 浅間山が姿を現す。





           

トーミの頭の先で、立ち入りが許可された草すべりコースを、一気に300m下っ
て行き(この写真の向こう側に下って行きます)、再び浅間山へ登っていく。登っ
て行く登山道の筋が見える。

この写真のピーク点が前掛山頂上で、ここまで行きます。火口はまだ見えないです。

草すべりコースは、草道を滑るようにして、直下まで下っていく、すばらしい高度
感とちょっぴり恐怖感のある急坂だ。慎重に降りていく。 


 



 

 浅間山を正面に見ながら、
 下りていく草すべりコース





        

      湯ノ口平から、下りてきた草すべりコースを振り返る   


                


湯ノ口平は、浅間山荘からの道と合わさる。立入禁止の標識には、カバーが
掛けてあり立入許可表示になっていたが、

「登山可能地域であっても、危険ですので、自己責任で登ってください」

とあった。


 


           

カラ松林を抜け、Jバンドを左に見ながら、火山礫の道を登っていと、外輪山の下
に広がっているさっきの湯ノ平がきれいに見えた。



 

これより先は火口方面。立入禁止の道標を右折し


 

避難壕を左に見ながら、稜線を行くと、ピークの前掛山は近い。




 



 活火山のエネルギーを感じる火口が見える。

 想像していた風景が今、見える。




 

稜線を振り返ると、田代湖、志賀高原へのパノラマが展開していた。



前掛山の先には立入禁止の告知板があり、佐久平方面にも大パノラマが展開していた。

 前掛山山頂の浅間山ウッドタッチ手形



 


















 小諸駅やホテルに掲示してあったポ
 スター。

 火口の少し左上のピークが前掛山







下山は、脚がまだ少し不安なので、Jバンド経由は止めて、時間の読める往路を戻
った。いつかJバンドルートから、浅間山の豊満な姿を眺めてみたいです。  


トーミノ頭まで戻り、中コースに入ると、表コースと異なり展望の無い林の中をた
だ下って行く。ビールと夕食が待っているホテルへ下りを急いだ。今日の夕食は1
500円も追加しての豪華メニューを予約しているのです。予約の時に、追加料金
1500円でメニューアップになりなす、と言われ詳しい事は聞かず、すぐOKした
。以前も同様の事が有ってとてもよかったのです。

ホテルに着くと、「夕食は6時に、全員集まって始まります」。「集まって?」と
は何の事だろう。各自の都合に合わせて始めると思っていたのに、まあいいや。よ
く分からないまま、腹ペコで、スカイレストランに行き、指定席に着くと、目の前
のテーブルには、ナイフ、フォーク、それにたくさんのワイングラスが並べてあり
、これは、どういうことだろう。「Cheese &Wine de 陽気なDinner」のタイトルの
ワインリストが置いてあった。すぐにはビールは飲めないし、がつがつごはんを食
べるのも無理みたいな夕食だぞ。まいったなあ。

    ワインリスト

6時ちょうどに、山と渓谷社の方の音頭でワインで乾杯し、「ぼくはやっぱり、歩
いたあとはビールがいいや」、と思いながら、夕食会は始まった。でも、乾杯のワ
インもとてもおいしかったですよ。この夕食会は、清水牧場のオーナー、ソムリエ
、それにチーズ作りをされている方の三方を招いて、お話を交えての、ワインとチ
ーズ料理を楽しもうという高峰高原ホテル10周年記念行事で、宿泊の人は格安料
金で参加できるというものだったのです。ぼくは何も知らないで申し込んでいたの
でした。

        乾杯の準備


山を歩いて、腹ぺこでのどが乾いているのに、ゆっくり一人一人ワインが注がれ、
料理が運ばれてくるのは 我慢のしどころだろうかも。がつがつ飲み食いするつも
りでいたのに、予定を狂わされたかっこうだ。しかし、ワインも料理も本当におい
しく、いつもと違うパターンの格別の夕食となってきた。ワインには詳しくないけ
ど、たしかにいろいろ飲み比べると味の違いはあるものなんだ。色々なワインでだ
んだん酔ってくる。


新しいワインが注がれる度に、ソムリエによるワインの解説が聞かれ、チーズ料理
の時にはチーズ作りにまつわる話が、そして合間合間に牧場のオーナーによる牧場
の話が続いた。










 清水牧場オーナーのお話

 食事会は9時まで続いた





初めはなにげなく聞いていたけど、意外な話題にだんだんひかれていきました。乳
牛といえども子牛を生まなければ乳は出ないとか、子牛のための乳を人間が横取り
している歴史とか、毎日牛乳を出させ続けていく秘密話や牛に対する思いやりなど
・・・。苦労している話や工夫していることなど興味を引く楽しい話が続いていき
ました。ワインを飲んでいたので、よくは覚えてないけど、牛には月に、自分の体
重に等しい乳を出させているような話もあった気がする。いずれにしても牛にはた
いへんなことをさせているようだ。草食なのに動物性たんぱく質を食べさせて・・
・。

9時に終わると、もうビールをほしいとは思わなくなっていた。十分なワインとチ
ーズ料理を味わい、意外なお話を聞いての、楽しい夕食会でした。送迎バスで帰る
人たちや宿泊する人たち、みんなこの夕食会を楽しんだみたいでした。

展望湯に浸かると夜景は見えず、天候が怪しくなってきました。


*浅間山登山規制につきましては、新情報の確認をお願いします。



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