北アルプス 高天原温泉9 笠新道

2002.8

9日目 笠ヶ岳山荘〜笠新道〜新穂高温泉



山荘の前はだんだん白んできて、

 

夜明けは、槍ヶ岳の方向からだ。今日は最終日なんだ。



 

稜線から笠ヶ岳を何度も振り返りながら、均整の姿は遠ざかっていく。




槍穂連峰を眺めながら稜線を行く




 標高2750mにある稜線分岐

標高2750mの稜線分岐から笠新道を下り始めるのだけど、ここまで50分下ってきた
のに、これから笠新道登山口まで急坂を4時間下り、さらに林道を新穂高温泉まで1時間
下っていく、下りだけの道。

下りの連続は脚に負担がかかって、苦手なんだけど、容赦なく続いて行く。と、とても辛
そうに下っていた単独行の人がついに歩けなくなって、苦しそう。身体は大丈夫だけど、
脚が痛くて動かせない。周りの人たちが、その人のザックを代わりに持ち、別の人が、ス
トックを貸したりして、脚に負担を掛けないようにして何とか下っていく。ぼくもと思う
けど、自分のでる幕は無かったです。実際は、自分もあまり体力の余裕は無かったけど。

下りでは、ストックがありがたく、ぼくは必ず使っていますが、その人はストックは持っ
て来ていなかったです。


 杓子平から下ってきた道を振り返る

 新穂高温泉

 笠新道登山口。ここからは左俣林道を下っていくだけ。

新穂高温泉のホテルで、太陽に当たりながら露天温泉に入って、雨の日には雨の中を、風
の日には風の中を行く日も有ったけど、楽しかった9日間だったなあ、なんて思いながら
、シャンプーと石けんで体中を洗いながら、夏休みが終わりに近づいてきました。

最後の予備の下着に着替えて、バスに乗ると、窓からの風が気持ち良くて、来年はどこに
行こうかなんて思いながらバスは走っていきます。


            戻る