草津白根山
2日目 横手山〜芳ヶ平〜白根山〜逢ノ峰〜本白根山
朝、窓を開けると、北アルプス連峰が見えて、絶景の一言という表現にふさ
わしい風景が広がっているんですよ。ぼくは、うれしくて、食堂に行けば温
かいクロワッサンと山の形のパンセットが待っているし、もううれしいばか
りでした。
こうやって朝夕の風景を見られるのと、
この朝一のパンを食べられるというのは
、宿泊した人の特権ですね。両方が実現
してくれるなんて泊まってよかったです。
歩き出せば、志賀高原全景が広がっていて、一日が始まりました。
渋峠の雪は、溶けて流れだしていて、初夏に向かっています。
渋峠ロッジわきから、登山道を下って行くと、ここにも雪が残っていて、
またまたびっくりしちゃって、針葉樹林を通って行けば、一面に笹原が広
がるダマシ平。
前方眼下には、高層湿原の池が光っている芳ヶ平湿原が見え、右手には荒涼
とした白根山が見えて、とてもいい眺望が広がっています。
湿原の緑色は、向こう側の白根山と対比していて、やっぱり、オアシスの
ように見えます。
茶色と緑色が対比している風景の、芳ヶ平湿原めぐり周遊木道を行けば、
芳ケ平湿原は標高1800m
空はきれいで、来てよかったなあ。振り返ると、渋峠から白根山へ続く志
賀草津道路が上の方に見えて、車が走って行くのが見えている。わい、あ
れが自転車 PACIFIC18で走った道なんだ、なんて思うと、うれしくて、
そのときの見下ろした情景がよみがえってきました。
芳ヶ平ヒュッテに近づくと、犬が走ってきて、立ちすくむばかりの akipa
さん。ヒュッテのご主人の一声で素直に戻って、もうドキドキ。ヒュッテ
の玄関を覗いてみると、また、ガラス戸をゴシゴシ。2匹の犬が迎えてく
れた芳ヶ平ヒュッテでした。
芳ケ平ヒュッテからの白根山
芳ヶ平ヒュッテはきれいで、食事もできるし、キャンプサイトもある。こ
こからの、周りを山々に囲まれている景観がまた、すばらしい。草津方面
へ下る芳ケ平自然遊歩道を、左に見送れば、ここから広い道となって、お
だやかに上っていく。だんだん木々の無い混沌とした風景になって、所々
で硫黄の匂いが漂って、立ち入り禁止表示もあって、柵が設けられるよう
になってきました。
と、自転車で下りて来る人がいる。白根火山バス停から、この芳ヶ平ヒュ
ッテまでは、未舗装の林道という感じだし、下るだけなら自転車 PACIFIC
18でも走れそうだけど、やっぱ歩き用というのが自然にはいいかな。
点在する露出岩や白根山の荒涼とした、異様な風景を行って、雪渓を渡れば、
湯釜は、長径300m、短径250m、水深20mくらい。温度は通常
10℃前後とか。
白根山の火口湖「湯釜」には、たくさんの観光
客がいて、有名な観光地風景になっているけど
、荒涼とした風景の中を歩いて来たぼくの目に
は、やはり、突然に美しくなったエメラルドグ
リーンの湖水風景でありました。
今も活火山であるので、この狭い見晴し台以外
の、火口縁への、立ち入りは禁止になっていて
、柵の中から眺めるだけなのが残念です。
だんだん、静かで不気味な色に見えてくるこの湯釜の火山風景は、草津の
白根山の一部なんですって。これから行く、バスターミナルを挟んで反対
側にある、逢ノ峰(あいのみね)や本白根山(もとしらねさん)も併せて
草津白根山と呼ぶそうなんです。
白根山火口縁から、バス停白根火山方面を振り返れば、これから行くその
逢ノ峰、その向こうに本白根山。ここまで行けば、さらに向こうには浅間
山がきっと見える予定なんです。
弓池
白根三山の一つ逢ノ峰への上り道からは、湯釜の白根山、横手山が見えて、
逢ノ峰の下り道からは、本白根山方面への登山道が見えます。
樹林帯を過ぎると突然視界が広がって、噴煙を上げている浅間山が見えてき
ました。本白根山噴火口の跡空釜(からかま)を、眼下に見ながら、探勝歩
道を行けば、こまくさが咲き始めているし、比較的楽な歩きで、こんな楽し
い所に来れるのに、人はぐっと少ないんです。奥深い山の感じがとてもいい
です。
最高点は、万座温泉方面に少し行った所にあるのだけど、毒ガスのため立ち
入り禁止になっています。でも遊歩道最高点からは、浅間山や、北アルプス
の山並みがはっきり見えて、またいいんです。
戻って、噴火口跡を見渡せる展望台に行けば、歩いてきた白根山と横手山が見
えて、いいなあ。
鏡池
白根火山ロープウェイで志賀草津高原ルートを上から眺めながら下ると、自転
車PACIFIC18で下った時の気持ちと重なってきました。
西の河原露天風呂に入って、美しかった2日間でした。
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