オーストリア 自転車旅行 2003.8.31〜9.30
南ドイツ フリードリヒスハーフェン 〜 オーストリア ウィーン
21日目 9.20
モントゼー〜モント湖〜アッター湖〜トラウン湖〜グムンデン
この家のキッチンで朝食を食べた。宿泊者はぼく一人ということもあるけど、隅には生活
用品が置いてあって、生活感が漂って来る、日本とは違う空間の中では緊張していた。「
英語はあまり得意でないので、娘なら学校で習っているから。」と、昨日の女の子とは違
う高校生ぐらいの子を紹介してくれたのに、ぼくも英語が得意でないから、あまり話せな
くて、この時は話せたらいいのにと本当に思った。もっともっと話せたのに。
会話集を見ながら、たどたどしい口調のドイツ語で「お世話になりました。」と言うと笑
顔で答えてくれた。
モントゼーの教会近くの並木道を通ってモント湖へ出ると、湖霧が晴れてきて、湖の向こ
う側にはシャーフベルクの山並みが輝いていた。
■モント湖とシャーフベルクの山並み
今日こそはグムンデンまで行くんだ。ブラームスゆかりの街、そしてグムンデン焼きのふ
るさと、とガイドブックに載っていたこの街は、先日、ザンクト・ヴォルフガングで見た
、グムンドナーという緑色の独特模様の陶磁器を見て、名前だけはは覚えていた。
モント湖湖畔の道を行き、通行止めだった道の反対側付近に出ると、バツ印の道路標識が
あった。ここへ出てくるはずだったんだ。
■モント湖湖畔の道 [拡大]
■モント湖自転車専用道路 高い山がシャーフベルク [拡大] [中央の案内板を拡大]
■通行止め反対側付近のバッテン印
モント湖からアッター湖へ出て、湖畔に点在する休暇村を通過して行く。ここはなだらか
な山々に囲まれていて、スキューバダイビングや、パラソルの下で時を過ごす人がいて、
豊かな自然のリゾートの風景が広がっていました。
■アッター湖
アッター湖から峠を越えて、トラウン湖湖畔の山々が見えてきた。と、思ったら建物の陰
から誰かに呼ばれた。青年が自転車のタイヤを外しながら、ドイツ語で呼び掛けてきてい
て、理解不能だけど、身振り手ぶりから空気入れを貸した。自転車ツーリングの装備の青
年なのに、空気入れは持っていなかったんだ。
■アッター湖から峠へ上って行く
■アッター湖とトラウン湖の間の峠 Grossalm
[拡大]
■トラウン湖湖畔の山々が見えてきた。ここで誰かに呼ばれた。
今日は時間的余裕が有るし、きれいな風景の中で、かたことの英語で話しながら1時間ほ
どで直った。この一週間で3回もパンクして、これからモント湖へ行くと言う。
今まではどうしてきたのだろう。今入れた空気圧も全然少なくて、またパンクしそうな感
じで、「不十分だよ」と言ってみたけど、更に入れた空気圧でもまだ足りなく思えて、ア
ッター湖までは人家も無いから心配になりました。パンクしなければいいけれど。
「Thank you は日本語ではなんていうの?」。「ありがとう」と教えた。青年
は「ありがとう。」を繰り返した。日本語で言われるとうれしく、今朝、宿でドイツ語で
言っておいてよかったと思った。
今回の一ヶ月自転車旅行中で空気入れを使ったのは、初日にフリードリヒスハーフェン空
港に着いた時に少しだけ抜いておいた空気分を補充したのと、今日の青年に貸したのと2
回だけだ。
ぼくの自転車PACIFIC18(BD−1)は一ヶ月の自転車旅行中、パンクも無く、
故障も一度も無く済んだ。タイヤは特殊なので、スポークも3種類持って、スペア部品も
、工具もいろいろ持っていったけど、使わずに済んだ。自転車旅行に欠かせない工具も、
ビスのゆるみを確認しただけに使った。ホイールやチェーンや各部品を新品にして慣らし
はしておいたおかげもあるとは思うけど。
グムンデンの市庁舎近くの宿にチェックインしてから、湖岸のプロムナードを散策したり
、湖上に浮かぶオルト城や街中を散策した。とても気持ちがよい時間だった。
■湖岸のプロムナード
■市庁舎
■トラウン湖に浮かぶようなオルト城とその中庭
■トラウン湖
■グムンドナー
ホテルのレストランでディナーを取りながら見えた夜の市庁舎と夜空がとてもきれいだった。
戻る