オーストリア 自転車旅行 2003.8.31〜9.30


南ドイツ フリードリヒスハーフェン 〜 オーストリア ウィーン


2日目 9.1


フリードリヒスハーフェン〜ツェッペリン博物館〜メーアスブルク〜フリードリヒスハーフェン


ここ、ボーデン湖北岸の街、フリードリヒスハーフェンはツェッペリンの飛行船が開発さ
れたところ。東のウィーンに向けて出発するのは明日からにして、今日はツェッペリン博
物館を見学してから西にある古城の町メーアスブルクまで往復して、買い物もしてみよう。

ついに、はじめての外国での自転車ツーリングをする朝がきました。

ホテルの窓を開けて、目に入ってきた初めての外国の朝の風景は、家々の煙突から、煙が
出ていて、なんか心なごむ風景が広がっていました。


 ツェッペリン博物館前の歩行者天国


 博物館前にある飛行船のモニュメント


「大人1枚ください」

「日本人?」

奥から日本語のパンフレットを持ってきてくれました。ぼくが日本人ってスグ判るんだ。
これも、外国に来たから経験することだし、外国に来ているんだなあ。

 日本語版のパンフレットがあるなんて思いませんでした。

 飛行船の骨組みの一部も巨大

 外付けされていたエンジンの一つとプロペラ

復元された客室や寝室や、実際に使われた部品をみると、驚くばかり。飛行船を被ってい
たカバーはアルミか布みたいなものと塗装を何重か貼り合わせたような展示だったけど、
この設計で太平洋も横断したんだ。飛行船の怖くも悲しい歴史を身近に感じる内容でした。

 フリードリヒスハーフェン市駅

駅のトイレへ行ってみると、やっぱ、改札がなくて、トイレ前まで自転車で行けるけど、
日本の駅のトイレとは違って、金属製の扉で閉まっているので、初めは入りにくかったです。

  駅のホーム

ホームに自転車で入るなんて、実際やってみたらすごい違和感だけど、人口密度に余裕が
あるなら、自転車ごと列車に乗っちゃうという発想は普通かも。だって、本当に乗客は少
ないんです。


ボーデン湖に沿ったサイクリングロードでメーアスブルクへ向かうと、サイクリングをす
る人たちの光景はもうすばらしくて、ぼくはもううれしくなるばかり。

日本ではあり得ないツーリング光景で、サイクリングの世界観が変わりましたよ。皆が、
ツーリング用自転車で走っているし、ゆっくり走るいわゆる日本でいう買い物用のママチ
ャリじゃなくて、それなりのスピードで走っているんだもの。それが楽しそうにみえるん
です。

スピードがそれなりに出てこそ楽しい自転車、そんな感じなんです。

幅広い年齢層、家族、グループ、そして挨拶、どの人たちもツーリングの出立ちなんて、
日本では見たことないです。

 ボーデン湖



 観光用の最新飛行船

 自転車道[拡大]

 メーアスブルクはパステルカラーの街並み[拡大]




 メーアスブルクの城  






フリードリヒスハーフェンへ戻る時にユーロバイク2003の案内板を見た。昨日まで開
催していたんだ。だから昨日空港で会った人たちは自転車に詳しかったんだ。

ユーロバイク2003の案内板

 ボーデン湖畔の See Promnade


メーアスブルクには美しい中世の街並みと石畳が残っていて、ボーデン湖畔の See Promnade
にはカフェも多くて、きれいなリゾートタウンでした。

こころの高揚をさりげなく感じるような1日でした。


サイクリングロードを行く自転車の多さと種類には驚くばかりでしたが、BD-1など小径車はま
ったく見なくて、ここはドイツだし、BD-1は必ず見ると期待していたのに意外でした。

自転車PACIFIC18は珍しい自転車になるみたいで、よく挨拶されました。

明日から、いよいよウィーンへ向けて出発します。

   戻る