北海道 道東7 小清水峠−ハイランド小清水725 2012.7.20

 川湯温泉-小清水峠−ハイランド小清水725-屈斜路湖

 
60.6km


再び硫黄山の横を通って、小清水峠へ上がって行くと、少し青空も見えてるけど、時々
霧雨のあいにくの天気です。だんだん、眼下に屈斜路湖と硫黄山も見えていい感じと思
っていたら、前から何かを引いて歩いて下って来る人が近づいて来ました。

 

 硫黄山


挨拶をして、いろいろ驚く事ばかり。手作りのリヤカーを引いて北海道を旅行している
んだ。2輪だから、上がるのも下るのも自分の手で支えて進むしかないこのリヤカーを
引かせてもらったら、1m上り道を進むのも大変だった。無理、無理と言ってしまった
。知床峠も越えて来て、昨日は小清水キャンプ場に泊まって、小清水峠を越えてきたと
言うから、驚きです。

惰性走行しながら休める自転車と違って、全ての道を手と足で支えて旅行しようなんて
、ぼくには想像もつかない現実だった。大阪の人でフェリーで来たと言う、生き生きと
した好青年だった。心を揺り動かされてしまいました。名前を教えてもらって別れた。

 リヤカーの青年(彼の了解を得て掲載)


霧雨も止んで、再び小清水峠へ上がって行きながら、リヤカーを引いて冒険する彼の心
は何んだろう、と考えながらペダルを漕いでいました。昨日の寒い雨でびしょぬれにな
ったに違いない。彼は雨の中でテントを張り、濡れた服を乾かせなかっただろうに。ぼ
くは旅館で全てを乾燥できたけど。


 


しだいに霧が広がり小清水峠では視界が無くなってしまった。展望レストハウス ハイ
ランド小清水725で「でんぷんだんご」をいただいて、お店のおねえさんといろいろ
話をしていると、昨日はリヤカーを引いて寒くて手をぶらぶらしては、上がって行く人
を見て、「がんばって」と声を掛けたそうだ。



 

 小清水峠


 

 ハイランド小清水725


 

 展望テラスで甘くて美味しかったでんぷんだんご


ぼくがさっき挨拶した青年でした。彼女も「昨夜はあの雨の中、彼はキャンプ場に泊ま
ったんですか」と、ぼくと同様にびっくりしていた。725とはここの駐車場の標高の
事だとも教えてくれた。

藻琴山にも登りたいけどガスで何も見えそうにないので、藻琴山小清水高原展望台から
屈斜路湖方面を見ただけで下った。彼はここまで徒歩より大変なリヤカーを引いて、上
がり、下ったなんて。空を見て、花を見て、人生を見ている冒険なんだろうか。


 藻琴山小清水高原展望台

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屈斜路湖湖畔の砂湯を通り、屈斜路湖プリンスホテルにチェックインした。明日こそ美
幌峠から霧の無い屈斜路湖が見れたらいいなあ。海岸線では自転車の人に良く会うのに
、内陸ではめったに会わないと、言っていたリヤカー青年は、今日はどこまで歩いたん
だろう。TVで見たあのリヤカーマンも言っていた。「人は必ず歩けなくなる日が来る
」。自分なりの旅を続けたい、と思いました。

 

林の中の快走路 道道52号線 屈斜路湖摩周湖畔線 クッシー街道とも言うみたい


 

 湖畔の砂を掘ると温泉が湧き出す砂湯にはマイ浴槽跡がいっぱい


 

 屈斜路湖プリンスホテル 美幌峠に一番近いのでふんぱつして泊まった

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